原画「偶像化」

ー 偶像ではなく、ほんとうの私へ還るための色。　
　

誰かの期待に応えようとするたびに
わたしは「像」になっていく。

はみ出さないように、浮かないように、
空気を読んで、感情をしまいこんで
「立派に見えるわたし」を演じてしまう。
そうしてできあがった像は
いつしか自分をも縛ってしまっていた。

だけど、本当のわたしはもっと曖昧で、
名前のつかない気配や、にじむ感情のなかにいる。

この絵には
そんな“像になる前のわたし”が
色とかたちの断片となって、静かに息づいています。

それは、崇拝や理想ではなく
ただ、そこに在ることを許された命のかたち。

もしあなたの中にも
まだ言葉にならない感情があるなら
この絵がそっと寄り添えたらうれしいです。


S3(273×273mm)
キャンバス

アクリル・オイルパステル・オリジナル素材

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